そもそも、ゴルフって何?
ゴルフは、クラブでボールを打って、地面にあいた穴(カップ)に入れるゲームです。速く走る必要も、遠くへ飛ばす必要もありません。カップに入れるまでに打った回数が少ない人ほど上手い。競うのはそこだけです。
クラブで打つ
止まっている所から、次の一打を打ちます。
転がる/飛ぶ
ボールが進んで、また止まります。
また打つ
止まった所から、これを繰り返す。
穴に入る
カップに入ったら、その1ホール終了。
走らないし、相手とぶつからない。自分のペースで進む、おだやかなスポーツです。
では、その「穴ひとつ分」=1ホールはどう進む?
「1ホール」の流れを見る
ゴルフは「1ホール」の積み重ねでできています。1ホールは、スタート地点から打ち始めて、最後にグリーンの穴へ入れるまで。下がその1ホールを上から見た図です。コースで使う言葉も、ここで一緒に拾っておきましょう。
1ホールは、この3〜4手で進む
ティーショット
スタート地点から遠くへ第1打。グリーンの方向へ運ぶ。
運ぶ
止まった所から2打目・3打目。少しずつグリーンへ。
グリーンに乗せる
グリーンまで届かせる。ここから転がして寄せる。
パットで入れる
グリーン上でパターを使い、カップへ。入ったら完了。
コースの障害物(ハザード)を知る
池(ペナルティエリア)
池や川など。入れると1打罰を足して、決められた所から打ち直します。黄色や赤の杭で示されます。
バンカー(砂)
砂地のくぼみ。罰打はありませんが脱出が難しい難所。打つ前に砂へクラブを触れない、などの決まりもあります。
OB(コースの外)
白い杭の外側はコース外。出すと1打罰+打ち直しで、実質2打のロスに。いちばん避けたい失敗です。
この1ホールが、コースには18個あります。
18ホールで「1ラウンド」。途中で昼食。
コースは1番から18番までの18ホールでできていて、これを全部回るのが「1ラウンド」です。そして日本では、前半9ホールを終えたところで昼食休憩(ハーフ)をはさむのがふつう。始める前だと、この休憩の存在はなかなか知らないものです。
プレー時間
18ホールで約4〜5時間。昼食を足すと5〜6時間。朝から夕方までの1日がかりです。
移動
コースは広大。カートに乗って(または歩いて)次のホールへ進みます。
人数
ふつう2〜4人の「組」で回ります。順番に打っていきます。
前半を「アウト(OUT)」、後半を「イン(IN)」と呼びます。休憩中はレストランで昼食をとり、体を休めてから後半へ。
では、18ホール分の打数はどう数える?=スコア。
スコアとパーの仕組み
各ホールには「パー」=目標の打数が決められています。短いホールはパー3、長いホールはパー5。18ホール分を合計すると、多くのコースで72になります。あなたが打った数を全部足したのがスコアなので、72に近いほど(打った数が少ないほど)上手い、ということになります。
パー3
1打でグリーンを狙えるショートホール。
パー4
2打でグリーンを狙う、いちばん多いホール。
パー5
3打でグリーンを狙うロングホール。
1ホールごとの呼び名(パーを基準に)
スコアの数え方(例で見る)
=18ホールで打った数を全部足せば、それがあなたのスコア。数字が小さいほど上手い、というシンプルさです。最初のうちは「大叩きしないこと」だけ意識すれば十分です。
どのくらいで「上手い」?(レベルの目安)
| レベル | 男性の目安 | 女性の目安 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 始めたて | 120〜140 | 130〜150 | まず18ホール完走できれば上出来 |
| 初心者卒業 | 100前後 | 110前後 | ここが最初の大きな壁 |
| 中級(100切り) | 90台 | 90台〜100前後 | 「100切り」達成! 立派な目標 |
| 上級(90切り) | 80台 | 90前後 | かなり上手い部類 |
| トップ級 | 70台 | 70〜80台 | トップアマ・プロの世界 |
ゲームの中身はこのくらいでOK。ここから、いよいよ自分が始める番です。
道具をそろえる
ゲームがわかったら、いよいよ道具の準備です。クラブは1つのバッグに最大14本まで入れて、距離や場面で持ち替えます。とはいえ、初心者が全部そろえる必要はありません。最初は中古のハーフセットで十分。むしろそのほうが、遠回りせずにすみます。
| 新品でフルセット | 中古のハーフセット | |
|---|---|---|
| 費用の目安 | 10〜20万円 | 2〜5万円 おすすめ |
| 初心者への向き | 使わない番手も多い | 必要な本数だけで迷わない |
| 失敗リスク | 合わないと痛い出費 | 気軽に試せて買い替えやすい |
どのクラブを、いつ使う?(飛距離の目安つき)
クラブは「距離」と「場面」で持ち替えます。番号が小さいほど遠くへ飛び、大きいほど近く・高く上がります。下はアマチュアの平均的な目安(ヤード)。初心者は少し短めが普通で、個人差も大きいので参考程度に。
| クラブ | いつ使う | 男性の目安 | 女性の目安 |
|---|---|---|---|
| ドライバー(1W) | ティーからの第1打。とにかく遠くへ | 200〜230y | 140〜180y |
| フェアウェイウッド(3W・5W) | 地面から遠くへ運びたい時 | 170〜210y | 130〜160y |
| ユーティリティ(UT) | 中距離を楽に。ロングアイアンの代わり | 160〜190y | 120〜150y |
| アイアン(5〜7番) | グリーンを狙う中距離のショット | 130〜170y | 90〜130y |
| アイアン(8〜9番) | 少し短い距離を正確に | 110〜130y | 75〜105y |
| ピッチングウェッジ(PW) | グリーン手前〜近めの距離 | 90〜110y | 60〜80y |
| サンドウェッジ(SW) | バンカー脱出・グリーン周りの寄せ | 40〜80y | 30〜60y |
| パター(PT) | グリーン上で転がしてカップへ | 距離は自在 | 距離は自在 |
道具が決まったら 練習へ。
練習する
まずは練習場(打ちっぱなし)で、ボールに当てる感覚をつかむところから。ただ「ドライバーで遠くへ」より先に、やる順番があります。下は100切りへの効きめの大きさ。スコアを縮めたいなら、上から順に手をつけるのが結局いちばん早いです。
パター最優先
グリーンの上で、ボールを転がしてカップに入れる打ち方。ここが上手いとスコアが一気に縮みます。1ラウンドの打数のうち約4割がパットとも言われます。
アプローチ効果大
グリーン手前(だいたい30〜50ヤード以内)から、カップの近くへ「寄せる」短いショット。ここが寄ると、次のパット1回で入れられます(=寄せワン)。
方向性まず曲げない
狙った方向へ、左右にブレずにまっすぐ打てること。飛距離より大事。まっすぐ飛べば林や池を避けられ、大叩きが激減します。
飛距離最後でいい
ボールを遠くへ飛ばす力。憧れますが、曲がると逆効果。初心者はいちばん最後に伸ばせばOKです。
打てるようになったら、いよいよ コースデビュー。
予約して、コースデビュー
初心者にやさしいコースを予約できたら、いよいよ本番です。当日はだいたいこんな流れで進みます。受付はスタートの1時間前が目安。Step 03で見た「前半→昼食→後半」が、そのまま1日の時間割になります。
受付・着替え
支払い → ロッカーで着替え。
練習グリーン
パットで足慣らし。
前半スタート
1〜9番ホール。
昼食休憩
レストランで。約45〜60分。
後半スタート
10〜18番ホール。
ホールアウト・入浴
お風呂で汗を流して、解散。
回れるようになったら、次の目標は 100切りとお金の話。
上達(100切り)と、お金の全体像
最初の大きな目標が、スコア「100切り」。18ホールを99以下で回れたら、初心者卒業です。近道は Step 06 のとおり、パター・アプローチから。飛距離より「大叩きしない」を徹底すると、意外と早く届きます。
お金の全体像(目安)
| 項目 | 目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| クラブ(中古ハーフセット) | 2〜5万円 | 最初の一式。まずはここから。 |
| 小物(ボール・グローブ・ティー等) | 3,000〜5,000円 | 消耗品。少しずつ。 |
| 練習場(打ちっぱなし) | 1回 1,000〜2,000円 | 1カゴ単位。通いやすい所を。 |
| コース1ラウンド(平日) | 6,000〜12,000円 | 昼食つきプランも多い。 |
| ウェア・シューズ | 1〜3万円 | コースに出るときに。練習場は普段着でOK。 |